日本人にとって、英語の発音はとても難しく感じられます。
ましてや、聞き取ることが難しい単語などは正しい発音もわかりません。
しかし、英語の発音は正しい練習方法を行えば上達させることはさほど難しくありません。
ここでは、英語の発音の正しい練習方法についてご紹介します。
英語の発音はなぜ大事なのか
英語を正しく発音することは英会話において重要なことです。
もちろん英語の発音が正しくできなくても、ジェスチャーを交えたり、伝えようという気持ちによって相手に自分の言いたいことを伝えることはできます。
しかし、日常的に英会話ができるようになりたいのであれば、正しい英語の発音を身につけるべきです。
正しい発音で言いたいことを伝える
相手が英語で話していることを理解できるけれど、自分の言いたいことが英語で伝えられないという方はたくさんいます。
英語は似たような発音でも意味の違う単語がたくさんあります。
これらの発音が区別できないと、自分が英語で言いたいことがなかなか相手に伝わらなくなってしまうのです。
例えば、「light」と「right」という単語です。
この2つは日本語で発音すると、どちらも同じように聞こえてしまいますが、意味は異なります。
正しいLとRの発音で読むことにより、相手に自分の言いたいことを伝えることができます。
よって、英会話の上達に正しい英語の発音は重要といえます。
日本人が苦手な発音
日本人が苦手とする発音を解説します。
1.「F」の発音
上の歯を下唇に軽くあて、息を吐きだします。
このときに「ふ~」と歯の間から出す音が「F」の発音になります。
2.「R」の発音
舌を置く位置が重要で、「R」のとき舌は喉の奥の方におきます。
真ん中に空洞ができるように左右の舌を抑えるのを意識して「あ~」と息を吐きだすと、「R」の発音になります。
日本人は「R」の発音が苦手とする方が多いので、舌の位置を意識して繰り返し練習しましょう。
3.「SH」の発音
口をすぼめて、歯と歯の間から「シュー」と音を出すイメージが「SH」の発音になります。
4.「TH」の発音
「TH」には2種類の発音パターンがあります。
一つ目は、上の歯に舌をあて、その状態で息を吐きだしながら舌を話します。
このときの音が無音声とよばれる「TH」の発音です。
もう一つは、日本語だと「ズ~」という音をさきほどの舌の位置で発声する音で、有声音といいます。
5.「V」の発音
「F」の発音と同様に上の歯を下唇を軽く噛むようにして当てます。
このときに「うー」と発声すると下唇が振動して、「V」の発音になります。
6.「Z」の発音
上の歯と下の歯を合わせるように閉じます。
そして舌を歯の裏にくっつけ、「ズー」という音を発生すると「Z」の発音になります。
英語の発音を実践練習してみましょう
ここからは、実際のフレーズを発音して練習する方法をご紹介します。
1.必要なもの
鏡、レコーダー、スマートフォンまたはPCを用意してください。
スマートフォンのレコーダーでも大丈夫です。
2.正しい発音の動画を見ましょう
発音の音だけでなく、動画で発音している様子を見ることのできるものがよいです。
例えば、youtubeですと「バイリンガールChika」さんというyoutuberの方がおすすめです。
彼女の動画では、英語のさまざまなフレーズが紹介されており、Chikaさんは日本語と英語が話せるバイリンガルの方なので、日本語での詳しい解説も聞くことができます。
ネイティブの方の英語の発音している姿を見ることのできる動画や日本語と英語字幕の両方を見ることのできる動画が
望ましいでしょう。
3.ネイティブの人の発音の形を真似る
ネイティブの方が話している動画を見ながら、自分で発音するときにその口を真似るようにして発音してみましょう。
このときに鏡を使って、自分の口とネイティブの方の口を比較し改善することで、正しい発音を覚えていくことができます。
この作業を繰り返し、苦手な発音をなくしていきましょう。
4.レコーダーで自分の発音を聞いてみる
自分の発音を録音し、客観的に聞くことで発音を改善していくことも大事です。
その場ではなんとなく正しい発音ができている気がしても、実際にレコーダーで録った自分の発音を聞いてみると、まだ日本語的な発音になっていたりすることもあります。
発音を上達させるためにも、必ず自分の発音をレコーダーで録るようにしましょう。
5.自分の発音とネイティブの発音を聞き比べる
録った録音はただ聞いてみるだけでなく、ネイティブの方の発音と聞き比べて、正しい発音に近づけていくようにしましょう。
フレーズごとに細かく聞き比べて、発音を改善していくことをおすすめします。
こうして、自分ができていないところを中心に何度も練習することで正しい発音が身につくようになります。
英語の発音練習で気を付けるべきこと
英語の発音練習を行う際に気を付けるべきことをご紹介します。
1.日本語的な発音で覚えるのはやめましょう
英語の発音を覚える際に、どうしてもカタカナで読み方を書いたり覚えたりしてしまいがちですが、英語には日本語の音にない発音もありますのではじめから英語本来の正しい発音で覚えるようにしましょう。
発音はとにかく正しいネイティブの発音を耳で聞いて、自分の声に出して発声することで身につきます。
書く必要もありませんので、カタカナで書いたりもしないようにしましょう。
2.練習の頻度
毎日、少しの時間でいいので発音の練習を続けてください。
大切なのは、1日に何時間もかけて練習をするのではなく、毎日やるということです。
10分程度の時間で良いので、集中して発音の練習を行い、正しい発音を身につけるようにしましょう。
3.焦らない
はじめからネイティブのような速さで発音できるひとはいません。
焦って、速く発音してしまうと、誤った発音で覚えてしまうこともあり、このような練習で覚えた発音は英会話の実践でも相手に伝わらなくなってしまうので意味がありません。
ゆっくりと正しい発音を確実に身につけることができるよう、焦らず着実に練習に取り組みましょう。
まとめ
注意すべきことに気を付け、正しい発音の練習方法を積み重ねていけば英語の発音は上達します。
英会話において、自分の言いたいことを相手に確実に伝えるためにも正しい発音はとても大事なものです。
毎日、根気よく練習をして正しい発音を身につけるようにしましょう。