最近では、TV広告等で「聞きながすだけで英会話が上達する」という教材をよく見かける機会がありますよね。
聞き流すだけだと、耳が英会話に慣れるという点ではいいかもしれませんが、実際のところ、聞き流すだけで英会話が上達することはありません。
「聞き流す」タイプの教材は正しい使い方で勉強してはじめて、英会話の上達につながります。
ここでは、「聞き流す」タイプの教材を使った勉強方法について詳しくご説明します。
ただ教材を聞き流しても、英会話が上達しない理由
教材を聞き流すことによって、英会話のスキルが上がるのはある程度の英語のレベルがある中級者や上級者以上になります。
それでも、中級者の方であれば、聞こえてくる英会話のだいたいの内容はわかれど、全ての単語が分かるレベルまでは難しいと思います。
しかし、英語の文章構造や文法などの基礎知識がしっかり理解できていれば、聞き流しながらもどこに気をつけて聞けばいいのかがわかります。
一方、初心者の方ですと、基本的な英語の文法の知識がなければどこをどう気を付けて聞けばいいのか全くわからずポイントを抑えることができないので英会話は一向に上達しないのです。
上級者レベルの方でもすべての英語を聞き取るのはとても難しく、どこに気を付けて聞けば、文章全体の意味を理解できるのかポイントを抑えて聞いており、それによって英会話力が上達するというのは考えられます。
【5つのノウハウ】初心者でも聞き流し英会話で上達させる
初心者が「聞き流す」タイプの教材で効果的に英会話を上達させるための勉強方法についてご紹介します。
1.短く区切って何度も繰り返し聞く
数十分もあるような英語の長文全体をただ聞き流していても、英会話は上達しません。
短く区切って、少しずつ何度も何度も繰り返し聞く方法を試してみてください。
時間にして3分ほどで区切ってみることをおすすめします。
区切って同じ文章を何度も聞くほうが集中力も持続しますし、聞いているうちにだんだんと聞き取れる言葉が多くなります。
2.読み上げている内容が英文として書き起こされている教材をみつける
聞き流し教材は、大手の教材やyoutube、アプリなどさまざまなツールがありますが、必ず読み上げている英語が英文で書き起こされているものを見つけてください。
聞き流すだけで、何を実際言っているのかわからなければ確認のしようがなく、結局分からないまま放置することになります。
これでは英語は全く上達しません。
音声として流れている英語が文字起こされた英文を目で見て、内容をだいたい理解したうえでまた音声を繰り返し聞くようにしましょう。
3.最初は聞き流すときは集中する
「聞き流す」教材でありがちな間違いが、何かをしながら聞き流すという勉強方法です。
「聞き流す」といっても、他に何か作業をしながら聞き流すのではなく、英語の音声を聞くことだけに集中するようにしてください。
ながら作業で聞き流しても、なにひとつ頭には入ってきませんし、これで英会話力が上達することもありません。
4.確実に理解して進めていく
なんとなく聞き流して、とりあえず先に進めていくような勉強方法では英語力は身につきません。
英単語すべてを聞き取ることができる必要はありません。
文章の意味が理解できる程度でかまいませんので、必ず確実に理解をしてから、次のステップに進むようにしてください。
逆にいうと、理解が不十分なうちに次のステップに進むのは絶対にやめましょう。
文章の大筋が掴めるようになるまでは時間がかかるかもしれませんが、根気よく何度も聞いていれば少しずつ文章の意味が理解できてきます。
5.口に出して発声してみる
聞き流し教材といっても、自分の口で同じ文章を実際に読んでみることは英語力を高めるうえで効果的な勉強方法です。
聞き流した英語の文章の意味が理解できるようになってきたら、今度はその文章を自分の声にだして読んでみてください。
英会話はリスニング力だけではなく、自分で話すスキルも大切です。
短い文章ごとでいいので、ただ聞いて満足するのではなく、必ず聞き取れた英語を読み上げるようにしましょう。
聞き流しの教材を用いた勉強方法で英会話力が上達するのは、ある程度の英語の基礎知識がある中級者以上です。
初心者の方であれば、必ず音声を文字起こしした英文を見比べながら短い文章を確実に理解して次へと進めるようにしてください。
まとめ
英会話の上達にリスリング力はとても重要ですが、聞き流す教材を、文字通りただ聞き流すだけでは英会話力が上達はしません。
特に初心者の方で、聞き流し教材を使用して勉強をする際は、前述したような勉強方法で確実に理解しながら勉強を進めるようにしましょう。
また、毎日短時間でもいいので英語に触れるようにしてください。
正しい勉強方法で聞き流し教材を活用すれば、英会話に必要なリスニング力は着実に身につきます。