英語と日本語の違いを理解することは、英語を勉強するうえで非常に重要なことです。
例えば、よく大きな違いとして挙げられるのが英語と日本語の発音において使う筋肉が違うという点や日本語には尊敬語や謙譲語があるのに英語にはないという点です。
このページでは、このように日本語と英語の異なる点についてご説明致します。
日本語と英語で大きく異なる3つのポイント
他の国と比較し、日本人は英語が苦手であるとしばしば言われます。これは、私たちが話す日本語と英語が大きく違うことが原因として考えられます。
では、どのような点が異なるのでしょうか。
1:そもそもの言語の概念の違い
日本人は古くから曖昧さを大切にする国民性があったため、日本語も曖昧さを含んだものが多くなっています。
一方、英語ははっきり相手に言いたいことが伝わることに重きを置いているのです。
これらの言葉の概念の違いは、歴史的な背景や宗教的思想、哲学など様々なものから影響を受けたことが要因だと考えられます。
具体的な例で日本語と英語の概念の違いをみていきましょう。
例えば「眠くないの?」という問いかけに対し「眠くない」というのを伝える場合の違いです。
日本語では、相手の否定の表現をそのまま受けて「うん(眠くないよ)」と肯定で返事をするのに対し、英語では、あくまで自分を主軸において「No(眠くない)」と
自分が「眠い」ということを否定する表現方法をします。
また、これも日本語と英語の違いの一例になりますが、友達の母親に対し、多くの日本人は「○○のお母さん」という表現をしばしばします。
一方、英語ではその母親自身の下の名前をよぶという表現になります。
このことより英語では「母親」という肩書より、人物そのものに焦点をあてていることがわかります。
2:文構造の違い
日本語の文構造は主語がきて、その後に目的語、そして動詞が続くのに対し、英語の文構造では主語のあとすぐに動詞が続き、最後に目的語がきます。
このように、日本語と英語の文構造は全く異なるため、日本人は英語に慣れるのに時間がかかるのです。
英語が母国語でない国は日本以外にもありますが、それでも日本人よりも英語が得意なのは元々の文構造が母国語と英語で似ているのでそれほど抵抗感がないからということが考えられます。
まず、日本人が英語を勉強する場合には、この英語の文構造から慣れていく必要があるのです。
3:発音や音の高さの違い
日本語と英語では発音や音の高さに違いがあり、英語は日本語よりも音の強弱や音の高さの種類が豊富です。
この違いは顕著に周波数の違いとして表れており、日本語の周波数がが約1500Hzであるのに対し、英語は約3000Hzもあります。
また、母音の数にも違いがあり、日本語は「あ・い・う・え・お」の5音ですが、英語は地域によって異なりますが、実に15~20音もあると言われます。
この母音の違いにより、英語は日本語よりも発音が複雑で豊富になるのです。
よって、日本人は英語の複雑な発音や強弱を聞き取ったり、発声したりすることが難しいと考えられています。